食事の提供のみならず、年齢に合った食育を推進し、食べることの意味、食事の大切さを常に考え、0歳からの「食育」がスムーズに生活の中に入っていける環境作りを心掛けています。
特に力を入れていることは、全国の郷土料理を毎月取り入れることです。地域独特の調理方法で作られた多様な料理に触れることで、色々な県や食への関心が深まるのではないかと考えています。
また、体験型食育として、野菜の栽培や稲作り、芋ほりや味噌汁作り、おやつ作りなども行っています。稲から作り、収穫までの過程やその食材を使って調理を自分達で経験することで、生産者や食事を作る人への感謝の気持ちを養うことが狙いです。また、保育園での体験型食育の様子を保護者の方と共有することで、保護者にも食について関心を持ってもらったり、子ども達との会話も増えるなど、家庭での食育活動にも繋げることができています。
2019年10月1日よりスタートした保育の無償化に伴い、3~5歳児の子どもたちにも完全給食を提供することといたしました。
予てより夏期は衛生面、冬期は冷めたご飯となってしまうことへの懸念がありました。給食の先生方も子ども達のために…と今までの倍以上の量を炊飯しています。季節の炊き込みご飯や丼もの、カレーライスなどなど…炊き立てのご飯で給食がさらにおいしくなりました♪
調理油は、献立に合わせて使い分けており、当園では、子ども達の健康を第一に考え、主にオリーブオイルを使用しています。オリーブオイルには、便秘を解消する効果があり、腹筋が未発達な子どもにとって助けとなります。
マーガリン等は使用せず、生乳を原料とした風味豊かなバターを使用することで、より美味しい給食、おやつ作りが出来、子ども達の喜ぶ顔が多く見られるようになりました。
その他の肉・魚・野菜といった食材も信頼のある各専門店から仕入れており、安心・安全な本物の味を子ども達に伝えています。
また、子ども達の味覚の発達を助ける為、いりこ、昆布、鰹節から出汁をとり、素材の持ち味を活かすことに力を入れています。
幼児期というのは、身体的にも精神的にも大きく成長する、大切な時期です。そのため、1日3回の食事では摂りきれない栄養素を補うという意味でとても重要であり、おやつは第4の食事と考えています。当園では、手作りおやつにはパン・粉・いも・米などを使用し、子ども達のおなかも心も満たすことができるようなおやつ作りを行っています。
また、毎月新しいおやつを取り入れることで、「きょうのおやつはなーに?」といつも楽しみにしてくれています。おやつを目の前にした子ども達のキラキラした目を見ることが、私達にとって何よりも嬉しい瞬間であり、頑張る糧になっています。
毎月、お誕生会の給食はお子様ランチ風にし、1月は干支の犬を、10月はハロウィンのかぼちゃをモチーフにするなど、季節感を取り入れ、子ども達が喜ぶような盛り付けにしています。
行事食として、節分の日には鬼の顔のハンバーグ、七夕には星空をイメージしたゼリー、十五夜にはお月見団子などを作っています。
また、6月はかみかみ月間とし、ごぼう、ちりめんじゃこなどを使ったしっかり噛んで食べるメニューを加え、咀嚼力を養う事を目標とするなど、それぞれの月間目標を計画しています。
子ども達の身長・体重を調べ、やせ、肥満などを把握し、その結果に合った栄養目標量を算出して、栄養管理を行っています。
0歳児の離乳食は、月齢とそれぞれの成長に合わせ、健康状態や家庭での食事の量、調理形態(つぶし・きざみ)や、それまでに食べたことのある食材などを、各家庭に伺い、0歳児担当の保育士も含めて相談し、進めていきます。離乳期は、将来の味覚を作る基礎となる時期ですので、出汁をきかせた薄味で調理し、食材の本来の味を伝えています。
また、食物アレルギーのある子どもの給食は、個別管理を徹底しており、除去食にも対応しています。誤食が絶対に起こらないよう、おかわりの分も含め、専用の皿を使用し、専用のトレーに載せて配膳しています。